エンジンについて

できるだけ故障しにくい中古車を購入したい、これが多くの人にとっての本音だと思います。そこで、エンジンやミッションと言った、自動車を動かすうえで欠かすことのできない部分については、しっかりと状態をチェックすべきです。しかしこのように言われても、なかなかチェックをする人は少ないのではないでしょうか?と言うのも、素人からしてみれば、エンジンやミッションを見ても、状態が良いのかどうか、なかなか判断をすることができないからです。「どうせ分からないのだから、チェックをしても無駄だろう…」と言うわけです。確かに、素人が完璧にエンジンやミッションのチェックをすることは不可能です。しかし何もやらないのではいけません。できる範囲で構わないので、チェックできる所はきちんとチェックをすることをお勧めします。
ではどのようにしてエンジンやミッションの状態について、チェックをすればいいのでしょうか?まず、点検整備記録簿というものが、普通の中古車にはついていると思います。点検整備記録簿をチェックすることを忘れないようにしましょう。点検整備記録簿は、いわば自動車のカルテのようなものです。点検整備記録簿で、オイル交換をきちんと行っているかどうか確認をしましょう。
また整備がどれくらいのペースで、どこで行われていたかについての情報も記載されています。こちらをチェックするようにしましょう。ディーラーで整備を行っていたのか、民間の工場に出していたのか、確認することができます。また整備先が、同じ所なのか、コロコロ変わっているかも確認することができます。ちなみに整備工場が毎回違う所で行われている場合には、あまりきちんとした整備が行われていない可能性もあります。
またエンジンオイルですが、長く乗り続けていると、どうしてもオイル自体が劣化してしまいます。そこで、きちんと定期的に交換をしているかどうか確認をしましょう。エンジンオイルは、私たちの血液として表現されることがあります。そしてエンジンは心臓です。血液が劣化をしてくれば、心臓にかかる負担が大きくなります。それと同様で、劣化したエンジンオイルを使い続けると、エンジンに負担がかかりやがて故障しやすくなってしまいます。ですから、オイルの定期的な交換をしているかどうかというのは、エンジンの状態を知るうえで、重要な判断材料になってくるわけです。このように自分でできることで、エンジンやミッションの状態を判断しましょう。